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消防士の仕事紹介【救助編】実体験を交えて解説!

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消防士の仕事は警防・消防」「救急」「救助」「予防など様々な業務があります。

本記事では、「救助」業務について元消防士が実体験や経験を交えて徹底解説します。

消防の業務に興味がある方や救助隊を目指す方は必見です。

救助隊の消防士と出会う方法も徹底解説しています。気になる方は、そちらもチェックしましょう!

目次

救助活動

リサデバ

オレンジ服を着た人はどんなことをしているのかな?

  • 車同士の正面衝突で運転席が衝撃で押しつぶされしまい、足が挟まって車内から出られない
  • 家での中で急に胸が苦しくなって動け無い。でも、家の鍵がしまっていて入れない。
  • 隣の家が火事になったが家から、家主が出てこない。

このような非常事態の時、119番をして救急車や消防車を呼ぶと思います。

しかし、そのような傷病者を救急車へ搬出する前に、車や家の外に救出しなければなりません。

この救出活動においてプロフェッショナルの証であるオレンジ服を着た消防士達を「救助隊」と呼びます。

救助の種類は多岐にわたりますが、どのような活動をしているのか紹介します。

交通事故

  • 車両:人
  • 車両:車両
  • 車両単独

交通事故】には主にこの三種類があります。

皆さんは車の下敷きになったり、トラックや自動車が衝突して車両が変形したり、崖の下へ落下して車両がつぶれてしまったりした事故のニュースを見たことはありますか?

そのような事故が発生した場合、変形した車両に乗っている運転手や助手席に乗っている人は車両に挟まっていたり、押しつぶされている場合があります。

そんな時に、救助隊が出場します。現場に到着したら事故の概要や傷病者の様子を把握して、傷病者を1秒でも早く救助する方法を摸索し活動します。

救助隊が乗ってくる「救助工作車」には様々な資機材が積載されているため状況に適した資機材を選定、活用し救助に当たります。

傷病者を救助後に、迅速に救急隊へ引き継ぎ医療機関へ搬送しなくてはいけないので救急隊と密な連携が必要になります。

また、火災につながる恐れがある場合は消防隊とも連携します。

現在は、自動車の性能が上がっているため交通事故の件数は年々減少傾向にあるので交通救助の件数も年々減少しています。

建物火災の取り残し

建物火災】は皆さんが住んだり、働いたりしている建物が燃えてしまう火災です。

消防署の119番に火災の通報があり、「家族がまだ中にいる」「住民がどこにいるのかわからない」といった情報があれば、消防隊と合わせて「救助隊」「救急隊」も同時出場します。

火災が発生した建物から要救助者を救助する方法は、直接その建物内に侵入して屋内の検索を行います。

燃えている建物内は温度が数百度以上あり、崩落の恐れや一酸化炭素が充満しているため非常に危険です。一歩間違えれば、救助隊も怪我や亡くなる恐れがあるので「安全・確実・迅速」に活動をすることを心がけています。

実際に私が延焼中の建物へ屋内侵入した時は、高温の熱と、黒煙が充満していて周囲や足元すらも見えませんでした。侵入隊の私と、もう一名の同僚で何とか救助できた方はその後、入院を経て社会復帰もできました。

退院の報告をするために消防署へ来署されて「ありがとう」の言葉を頂いたときは心の底から安堵しました。

私自身、救うことができなかった命もありますが、その方たちの想いも背負い一人でも多くの命を救えるように日々訓練などを行っていました。

大都市の消防であれば数十台もの消防隊や救急隊、救助隊が活動できますが、地方の小さな消防の場合は人員や車両が限られているので「救助隊」も消防業務を兼任している場合が多いです。

山岳救助

山岳救助】山岳で怪我や急病を伴って動けない方などを救急車が待っている場所まで搬送します。

夜間でなく天候が良ければ、防災ヘリを要請して119番要請場所付近で収容し、そのまま病院までヘリで搬送もできますが、条件が合わないときは要救助者を担架に乗せて下山するのでとても体力が必要になります。

消防士時代に印象に残っている山岳救助は、管轄内あった2000m級の山の山頂付近滑落して動けないという内容で要請があった救助事案です。

強風で防災ヘリは要請できなかったので、山頂まで登山をして引き上げシステムというシステムをロープで作り救助。

その後はその担架を4人で運びながら下山しました。

11時半頃に出場し、消防署へ帰所したのは20時頃でした。

通常の登山であれば、事前に登山の計画をして準備をして望めますが、山岳救助指令があったら装備等を準備してすぐに出場します。

突然山を登山することになるので、消防士になりたての時は体力的、精神的にとても辛かったことを覚えています。ただ、要救助者の方が病院を退院したのちに、消防署に来署されてその時に「ありがとう」という言葉を頂いてから山岳救助は苦では無くなりました。

水難救助

  • 静水救助活動
  • 流水救助活動
  • 潜水救助活動

水難救助】には3種類あり、海や河川で発生した事故などから要救助者を救助する活動です。

海や河川で人がおぼれている、自動車が水中へ転落している事故に対してスクーバーセット等の潜水用の資機材やボート等をを活用して水中、水上での活動を行います。

救助隊自体がその場で要救助者にならないように、管轄に河川や海がある自治体は定期的に水上活動の訓練も行います。

また、状況によっては行方不明者の捜索等で活動することもあり、水上や水中のプロフェッショナルである海上保安庁も救助活動や救急活動をします。

救助大会

リサデバ

救助大会ってどんなことをするのかな?

消防士には「救助大会」という救助の技術を披露する場があります。

陸上の部は7種目あります

  • はしご登はん
  • ロープブリッジ渡過
  • ロープ応用登はん
  • ほふく救出
  • ロープブリッジ救出
  • 引揚救助
  • 障害突破

水上の部も7種目あります

  • 基本泳法
  • 複合検索
  • 溺者搬送
  • 人命救助
  • 水中結索
  • 溺者救助
  • 水中検索救助

このように様々な競技がありますが、同じ都道府県のライバルたちより成績がよいとその上位大会に進出できます。この救助大会のために、筋肉をつける消防士もいれば、要救助者役をする消防士は規定の体重へ合わせるためにダイエットする消防士もいます。

この救助大会は救助活動を行うにあったって基礎的な技術を磨くことや、体力、精神力、技術力の向上を目的に全国の消防士たちが日々訓練しています。また、救助大会は広報活動の一環でもあり技術の高さや正確さを地域住民へアピールしています。

1秒を競う為に磨き上げられた技術を1回きりの本番で披露します。そこで数か月の成果が発揮できて喜ぶ消防士もいれば、悔しさで涙する消防士もいます。

各都道府県の予選は消防学校等で行われています。選手の家族や付き合っている方なども観覧、応援できますので機会があれば是非見に行きましょう。

防災ヘリ

読者の皆さんは【消防防災ヘリコプター】を知っていますでしょうか。

消防防災ヘリコプター、略して防災ヘリの役目は

  • 山岳や河川の上空からの救助や捜索
  • 航空救急
  • 山林等の大規模火災に対して、上空から消火
  • 広域支援

などが主な仕事です。

防災ヘリは、政令指定都市・都道府県単位で所有している場合が多いです。

消防防災ヘリコプターに登場する隊員は【航空隊員】と呼ばれ、東京消防庁や政令指定都市などの消防士は組織の中で優秀な職員が人事異動を経て「航空隊」へ配属されます。

その他の自治体の「航空隊」はその道府県内にある各消防本部から選抜し派遣された優秀な隊員達で構成されています。

航空隊員になるには、基本的に救急と救助の知識を消防学校で身に着けなければいけません。要請があれば救助活動救急活動を同時に行うので高度な知識、技能を身に着けていることが最低条件です。

上空から災害地点まで最速でアクセスできるという優位性を活かして、地上にいる地域の消防組織と迅速な救助活動や捜索活動、消火活動が可能になります。

また、防災ヘリの運用はその都道府県政令指定都市のみの運用ではなく、近隣の都道府県と協定を結んでいます。

そのため近隣都道府県で災害があったり、他地域の防災ヘリが点検や故障で運用できないときに協力しあって活動しています。

まとめ

  • 様々な救助活動現場で迅速かつ安全に傷病者を救助している
  • 救助大会があり、1回きりの本番のために日々努力を積み重ねている
  • 各自治体で防災ヘリを運用し、救助や救急活動を行っている

救助隊は救助事案がいつ発生しても、万全の体制で活動するために日々様々な訓練を繰り返しています。

消防の中でも「オレンジ色」を纏った救助隊員は一目置かれる存在です。その、人気からドラマや漫画もあるのでそちらもおすすめです。

もし、救助隊との出会いを探している方はこちらもチェックしましょう。各年代の消防士と出会う為におすすめな方法を紹介しています。

公務員の定年延長も決まっているので、採用人数も減り消防士と出会う機会が徐々に減るでしょう。消防士との出会いを探すなら今がチャンスです!

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この記事を書いた人

「消防士との出会いをあなたに」をコンセプトにブログを運営しています。
・元消防士(救助)
・全国にいる消防士の仲間から出会い・恋愛・結婚・再婚・離婚などの情報をリサーチしています。

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